発症時の初期対応について

①早めに通院する!

 顔面神経麻痺は、様々な原因から生じます。
脳血管障害(脳卒中)や脳腫瘍、耳下腺腫瘍が原因の場合もあります。
怪我が原因で生じる外傷性の麻痺もありますし、ウィルスが原因のハント症候群、原因がはっきりしないベル麻痺(これはヘルペスウィルスが原因ではないかとも言われています)まで、色々な可能性があります。

したがって、医師にいち早く原因を突き止めてもらい、適切な処置をしてもらう事が何よりも大切です。

②顔面神経麻痺は耳鼻咽喉科?

脳卒中のような場合は、もちろん外科(脳神経外科)になりますが、末梢神経に問題が生じて顔面神経麻痺になっている場合は耳鼻咽喉科の範疇になるようです。

もっとも、それ自体、中々判断が難しい場合も多いでしょう。私の場合は近くの耳鼻咽喉科に電話をかけ、症状を伝えて判断を仰ぎました。診療時間外だったので、救急へ行く事を勧められ、その日のうちにCTを撮り、末梢神経に問題がある顔面神経麻痺と診断され、翌日、耳鼻咽喉科に通院しました。

③無理に動かさない!絶対安静が必要!

 顔面神経麻痺で一番大切な事は、発症後3〜4日くらいまでに適切な治療をスタートさせる事です。
 顔面神経麻痺は軽症の場合、自然治癒しますので、薬を処方して様子を見るという場合が多いようです。

 しかし、この様子見の間はとにかく顔を無理に動かそうとしてはいけません!


 何故なら、病的共同運動と呼ばれる後遺症につながる危険性が上がるからです。


 発症してから10日間ほどかけて、症状は悪化する事が多いですから、不安になって、確認したくて、色々動かしてしまいがちですが…

絶対安静にして下さいね!


とりあえず、何かしら情報を得たい方は、ネットで調べる前に一度下記の『顔面神経麻痺が起きたらすぐに読む本』を読むことをお勧めします。